小児科

目次

 乳児健診 赤ちゃんの頭の変形 赤ちゃんの便秘 乳児湿疹 赤ちゃんのでべそ 赤ちゃんの鼻づまり  赤ちゃんのスキンケア こどものカサカサ肌 幼児の便秘 水いぼ  夜尿症 起立性調節障害 ADHD傾向、 ASD傾向 気になる子  感染症  感染性胃腸炎  プール熱 ヘルパンギーナ RSウイルス感染症 手足口病 経口補液の方法  熱中症

乳児健診 月齢に達したら、なるべく早く

 生後4か月、10か月になったら無料で健診が受けられます。健康診査票の中の発達に関する質問の10項目は、それぞれこの月齢の乳児がほぼ90%以上可能な項目が選んであります。従ってそういった項目をチェックすることによって発達の遅れの発見がし易くなっています。月齢に達したら、なるべく早く健診を受けましょう。なお早産児ではこの月齢ではまだ発達への影響が残っていますので修正月齢で判断します。当院では必要に応じてDDST(デンバー発達スクリーニングテスト)を実施します。 

赤ちゃんの頭の変形

4~5か月になって初診された赤ちゃんで頭の変形を心配されている方がよく見られます。赤ちゃんの頭は柔らかいため、ほとんどが向き癖による変形(斜頭)であり、頸がすわってくると進行は止まりますがこの時期からはなかなか改善しません。従って早期の対応が大切です。新生児期から指導できた赤ちゃんは早期に改善していきます。しかし、稀には頭蓋縫合早期癒合症である場合もあり注意が必要です。

 

赤ちゃんの便秘

 赤ちゃんは最初胎便 呼ばれる緑黒色のネバネバとしたうんちを出します。その後赤ちゃんのうんちの色は黄色から茶色い色になり、黄色い顆粒が含まれる顆粒便になります。個人差がありますが、通常、生後3ヵ月ぐらいまでは、かなり水っぽいうんちが1日に何回も見られることが多くうんちの回数は1日数回ですが、生後1~2ヵ月頃は授乳のたびにうんちをする赤ちゃんもいます。また母乳栄養の方が人工栄養で育つ赤ちゃんよりも、便が軟らかく回数も多いです。                            

 

うんちは毎日出なくてもいい

 生後1か月をすぎると便の回数が減ってきます。便が2~3日出ないと便秘かしらと心配になりますが、まとめてたくさんやわらかい便が出て、体重も順調にふえているなら、便秘とは考えなくていいのです。 便がコロコロしていて、便をするときいきんで苦しそうにするとか、肛門がきれたりするのを便秘といいます。こんな時は対応が必要です。

 

便秘のときの工夫

①お腹をやさしくさする。

②砂糖水、果汁などを与えてみましょう。

③離乳食が進んでいれば、果物や野菜を加えることが大切です。

 

綿棒浣腸

 綿棒にオリーブ油などをつけて、お尻の穴をくすぐってみましょう。大抵この方法で便が出ます。

 

浣腸

どうしても便がでないときは緊急対応としては浣腸をします。浣腸が習慣になるということはありません。

 

便秘のくすり

必要により薬を使いますが、腸を直接刺激する薬は避けます。当院では通常ラクツロース製剤を使います。これは二糖類で牛乳を加熱したときにも生じます。腸内で吸収されず浸透圧で水分を保持し、腸内発酵で蠕動を促進し軟らかい便を作ります。

その他マルツエキスも使われます。主成分は麦芽糖(ばくがとう)で腸内ビフィズス菌のえさとなり、ビフィズス菌を増やして腸の調子を整える効果が期待できます。また発酵作用により腸の運動を助け、排便を促す効果が期待できます。

  

乳児湿疹
早期ケアーでアレルギー予防

 乳児湿疹は、生後2~3週間頃から、乳児の顔や体の一部に見られるようになる湿疹の総称です。 そのうち自然に治るだろうとケアを怠っていると皮膚から色々なアレルゲンとなる物質が吸収されて感作されてしまい、初めて与えたパンや卵、牛乳などの食品で強いアレルギー症状をおこすことがあります。 乳児湿疹はなるべく作らない、できてしまってもすぐ治すように努めましょう。適切な自宅ケアで乳児の肌の状態を整えてあげることが大切です。自宅ケアのポイントは適切な入浴、清潔な衣類や寝具、保湿です。改善しなければ医療機関を受診しましょう。

赤ちゃんのでべそ(臍ヘルニア)には適切な固定を

 最近赤ちゃんの”でべそ”に市販の臍ヘルニア圧迫キットを使ったところ、膿性浸出液とびらんを認め救急受診した例が報告されました。
赤ちゃんのおへその臍輪(へその緒とつながっていた穴)は、通常出生後臍帯が脱落する頃には閉鎖しています。これが開いたままの状態にあると腹膜が袋状に突出してくることがあります。この状態を臍ヘルニアといいます。放っておいても成長とともに自然に閉鎖します。また10円玉を貼り付けておいても閉じる時期は変わりません。しかしその後余分な皮膚が残ってしまい整形手術が必要になることがあります。適切な方法で絆創膏固定をすると1~2ヶ月で塞がってきます。乳児期のできるだけ早期に行うのが効果的です。

 

赤ちゃん、乳児の鼻づまり

salt water drop と鼻汁吸引を

 

 生後1~2カ月ごろ、熱も咳もないのに鼻をつまらせたり、寝苦しそうにすることがあります。赤ちゃんの鼻の穴は小さく、鼻の粘膜が敏感なので、ちょっとした気温の変化などの刺激で鼻みずが出ます。また暖房で部屋が乾燥すると鼻みずが粘っこくなって鼻をつまらせてしまいます。赤ちゃんは、口で呼吸することが下手なので、鼻がつまるとお乳が飲みにくくなり、機嫌が悪くなります。風邪をひいても鼻汁で鼻がつまります。

 

鼻づまりを治すためのヒント

1)部屋が乾燥しないよう、スチーム型加湿器を使う。

2)鼻みずは適宜吸い取ってやり、綿棒で鼻の入り口を掃除する。

3)お風呂の湯気は鼻の粘膜を湿らせてくれるでしょうし、お風呂であたたまると鼻の

  粘膜のはれもひくでしょう。

 

鼻づまりの薬

 大人や年長児では、血管収縮剤を点鼻すると、鼻づまりが改善されます。しかし赤ちゃんでは、副作用のため使えません。こんな時は次の方法をためしてみて下さい。

 

Salt Water Drop(生理食塩水の点鼻)

☆作り方  用意するもの ①食塩4.5g   ②水500ml ③ペットボトル

①は5gの計量スプーンに軽く1杯で良いでしょう。     

①②を清潔なヤカン等で3分間煮沸し、清潔なペットボトルに入れます(これが生理食塩水です)。食塩の濃度が高すぎると粘膜への刺激が強くなるので注意して下さい。この液を専用の容器(当院にあります)にいれ2~3滴鼻孔にたらしてあげます。鼻水の粘度が緩和されますのでネバネバの鼻水を吸う前にも効果的です。体温と同じ程度に温めると痛みが少なくなります。2週間程度は冷蔵庫で保存できるので小分けにして使うと良いでしょう。

 

鼻水吸引器

 お母さんが口で吸うものの他電動鼻水吸引器もいろいろ市販されています。頻繁に使用する場合は電動のものが使いやすく便利でしょう。

 哺乳量がふだんの半分くらいに減った、咳が多くゼイゼイしている、などの時は診察を受けて下さい。

 

赤ちゃんのスキンケア

赤ちゃんの時期から乳幼児期、思春期にわたってお子様の皮膚は変化します。赤ちゃんは皮脂の分泌が充進していますが、生後2~3か月を過ぎると急激に低下し、思春期まで低い状態が続きます。生後24時間以内から洗浄と保湿のスキンケアを行うとお子様の皮盧を良い状態に保つのに役立ちます。

 

☆頭皮は髪専用のシャンプーで。

☆体専用のボディーソーブの泡を顔につけ洗顔します。

☆泡で手のひらや親指を使ってしっかり洗いお湯で充分に流します。

☆浴槽の中で洗うより、身体を泡で包むように洗う方が汚れを十分に落とせます。

 

洗浄料は何を使う?

色々なものがあるので何を使ったら良いか迷ってしまうでしょう。現在市販のシャンブーの 8割ほどには高級アルコール系界面活性剤であるラウレス硫酸ナトリウムが主な洗浄成分として使われています。ボディソーブには石鹸を使っているものが多く高級アルコール系界面活性剤も補助的に使われています。一方、肌の汚れを落とすことによって、肌を良い状態に保つために必要な、肌が本来もっている保湿成分、バリア成分なども洗い流してしまうと問題です。そのためアミノ酸系界面活性剤が開発されてきました。

☆アミノ酸系界面活性剤は、石けんの構造の間にアミノ酸がくっついたような形です。特長としてきめ細かくほどほどの泡立ちで適度な洗浄力があり、皮膚の保湿・バリア成分を皮盧の外に溶かし出さない、低刺激性(目にしみない)、肌残りしにくいなど、いらないものを洗い流し、必要なものを洗い流さないという特長があります。購人される場合はこのような事を参考にして選んでくたさい。

注:皮慮のバリア機能とは、体の内側と外側を区別して、水分の蒸発や、外から細菌や有害物質が入ってくるのを防ぐ働きをいいます。アトピー性皮膚炎には、バリア機能の低下が大きく関わっています。このバリア機能の低下は、特別な病気でなくても、日常生活でしばしば起こっています。

 

こどものカサカサ肌

           お母さんの手助けが必要です

 こどもは大人に比べて皮膚の脂の分泌が少なく、肌が乾燥しやすくなっています。カサカサ肌を放っておくとかゆみを伴い、ひっかくとますます症状が悪化します。ふだんからのスキンケアが大切です

 

生活アドバイス

1 身体をいつも清潔に

低刺激性の石鹸やシャンプーを使い、手のひらで泡立ててから、なるべく手で洗ってあげましょう。ナイロンタオルなどでごしごしこすらないようにします。

 

2 ぬるめのお湯に入りましょう

カサカサ肌には水より良いものはありませんが、少し温めすぎると痒くなってしまいます。かゆがらないようでしたらぬるめのお湯に5分くらいは入りましょう。かゆがるようでしたらもっと短時間でも構いません。

 

3 必ず保湿剤をつかいましょう

お風呂から上がったら、まだ身体から湯気がでているうちに保湿剤を塗ります。さらに、一日の活動を始める朝に塗ってあげるのも効果的です。

 

  皮膚への刺激をさけましょう                          

下着は肌触りの良い木綿にし、毛・化繊などの皮膚を刺激する素材はさけましょう。

  かゆくなる前に注意 

カサカサ肌は、見ればすぐわかります。かゆくなる前に注意して ふだんからスキンケアをしてあげることが大切なのです

 

  幼児の便秘                          

                          

  何かの病気で便秘になることもありますが、診察を受けて、そのような病気ではなさそうだとわかったら、次のようにして便秘を治しましょう。

 

☆うんちは習慣

 毎日きまった時間にうんちをする習慣をつけることがー番大切です。朝食か夕食のあと、と決めて、はじめのうちは便意がなくてもトイレに行かせてみてください。

 ただし、 叱ったり無理にさせるのは逆効果です。トイレに行くのをいやがるときは、もうー度相談してください。

 

☆食事で治す

 繊維分の多い食物をとらせてください。これらの食物を材料にすれば、調理の方法はどのようにしてもかまいません。 

 

◎便秘に有効な繊維性食品

 1)いも類;さつまいも・さといも・こんにゃく

 2)野菜類;白菜・キャベツ・ピーマン・なす・もやし・きゅうり・ごぼう・人参・大      根

 3)豆類;大豆・小豆・おから・納豆

 4)穀類;麦飯・コーンフレーク・ポップコーン・オートミール

 5)果物類;みかん・オレンジ・あんず・乾燥プラム・パイナップル・メロン

 6)きのこ類;しいたけ・しめじ・えのき

 7)海草類;わかめ・こんぶ・のり・寒天・ひじき

 

☆くすりを使う

 食事を工夫してもよくならないときは、良い習慣がつくまで薬を使うこともあります。

当院では通常 腸内に水分を引き寄せ、便をやわらかくする働きがある浸透圧性下剤を使います。服用後12~24時間後に効果を発揮します。

水いぼ 痛い治療さようなら

 水いぼは丸くて光った、うつるイボです。潰すと白い塊が出てきます。この中にウイルスがたくさん含まれていて、これがつくとうつります。ピンセットでつまんで取り除く方法がありますが、痛いし全部取ってもまたできることがあります。またいろいろな塗り薬を試しても、これまで副作用がなく水イボを短期間で治す薬はありませんでした。当クリニックでは銀配合クリームに効果のあることを認め使用しています。平均2~3か月で消失します。

夜尿症(おねしょ) 治療で悩みを解消

 おねしょは成長とともに自然に解消することが多いのですが...
夜尿はお子様の成長とともに治っていくことが多いのですが、0.5~数%の方は解消されないまま成人へと移行します。とくに夜尿が週3回以上であると9歳あたりから治りにくくなります。夜尿が解消しないと、学校の宿泊訓練などが心配になります。自尊心が低下したり精神的弊害があるようでしたら治療に取り組んで悩みを解消することが大切です。

起立性調節障害(OD) 

朝起きられない、学校に遅刻するのは怠けではありません

 ODのお子さんは、疲れてだらだらしているようにもみえます。とくに午前中にひどく、朝なかなか起きられません。でも本人は怠けているわけではありません。ODでは自律神経機能が悪いため、起立時に特に脳血流が悪くなり、立ちくらみ、ふらふら、倦怠感だけでなく、思考力や判断力の低下、イライラなどが起こります。不登校のお子さんでODが見落とされていることがよくあります。原因を理解してあげて適切に対応する必要があります。

 

ADHD傾向 ASD傾向 気になる子

 包括的教育を必要とする子

 

 子供は成長発達の途中にあるので常に変化しています。また環境からの影響を大きく受けます。昨今「発達障害」という言葉をよく聞きますが、発達の過程にいる子供たちに標準があるわけではなく、発達の様子は非常に多様です。 いわゆる”普通”から少しずれているのを「発達に障害がある」と決めつけることは理不尽でしょう。大切なのはそのお子さんに今何が必要なのか、そのニーズを見つけて周りの人が誠実に答えることです。当院では診断名はつけませんが必要によりM-CHAT やPARS-TR、ADHD Rating Scale-IVなどのスクリーニングツールを利用しニーズに合わせた支援につなげます。

 

感染症

小中学校及び幼稚園において予防すべき感染症と出席停止期間

 第二種 登園(登校)許可意見書(証明書)を提出、又は経過報告書を提出

登園、登校許可の目安

☆水痘(みずぼうそう):全ての発疹がかさぶたになるまで。

☆流行性耳下腺炎(おたふくかぜ):耳下腺、顎下腺などの腫れが出現した後5日を経過し、   かつ全身状態が良好になるまで。

☆麻しん(はしか):解熱したのち3日を経過するまで。

☆風しん(三日ばしか):発疹が消えるまで。

☆百日咳:特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗生物質による治療が終了するまで。

☆咽頭結膜熱(プール熱):発熱、咽頭及び結膜の症状がなくなり2日経過するまで。

 

経過報告書を提出

☆インフルエンザ:発症後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼稚園児については3日)を経過するまで (発症した日、解熱した日の翌日を1日目とする)。

  新規

☆新型コロナウイルス感染症:発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後一日を経過するまで ※ 無症状の感染者に対する出席停止の期間は、検体を採取した日から5日を経過するまで。

○ 「症状が軽快」とは、解熱剤を使用せずに解熱し、かつ、呼吸器症状が改善傾向にあることを指す。

○ 「発症した後5日を経過」や「症状が軽快した後1日を経過」については、発症し

た日や症状が軽快した日の翌日から起算する。

 

  第三種 登園(登校)届を提出

登園、登校許可の目安

☆A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症):抗菌薬内服後24時間以上経過し、発熱がなくなり、通常の食事がとれるようになるまで。

静岡市の小・中学校では、学校からの指示がなければ登校許可証は必要ありません。

こども園・保育園では登園届が必要です。

☆感染性胃腸炎(嘔吐・下痢症):嘔吐、下痢が治まり、通常の食事がとれ、体力が快復するまで。

☆ヘルパンギーナ:発熱や口の中の水疱・潰瘍の影響がなく、通常の食事がとれるようになるまで。

☆手足口病:発熱や口の中の水疱・潰瘍の影響がなく、通常の食事がとれるようになるまで。

☆流行性角結膜炎(はやり目):目の充血が消えて目ヤニがなくなるまで

☆腸管出血性大腸菌感染症(O-157など):原則として、全身状態が良好で、2回以上連続で便から菌が検出されなくなるまで。

 

 

 保育園や学校で医療機関による登園(登校)許可意見書の提出を求められたら持参して下さい。

 

感染性胃腸炎とは 

感染性胃腸炎とは細菌又はウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。原因はウイルス感染(ロタウイルス、ノロウイルスなど)が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。また、エンテロウイルス、アデノウイルスによるものや細菌性のものもみられます。 乳幼児に好発します。

 主症状は嘔吐と下痢で、脱水、電解質喪失症状、全身症状が加わります。嘔吐又は下痢のみの場合や、嘔吐の後に下痢がみられる場合など様々で、症状の程度には個人差があります。37~38℃の発熱がみられることもあります。年長児では吐き気や腹痛をしばしば訴えます。

  1歳以下の乳児は症状の進行が早く、吐いたり下痢により脱水の危険が高くなりますので特に注意が必要です。

 

プール熱(咽頭結膜熱)

 夏にプールを介して学童のあいだに流行するので「プール熱」といわれています。アデノウイルス感染症の一つです。プールに入らなくてもうつります。39~40℃の高熱が4~5日続き、のどの痛みが強く、眼も赤くなります。さらに頭痛、はき気、腹痛、下痢を伴うこともあります。

 

治療      

熱やのどの痛み、眼の症状などをおさえるくすりを処方します。

 

家庭で気をつけること

 

①高い熱 :何日も高熱が続くので不安になるでしょうが、熱さましを使いす      ぎないように気をつけて、涼しい部屋でねかせておきましょう。

 

②食べ物 :のどは痛いし熟も高いので、食欲がないのはしかたがありません      ね。プリンやゼリー、アイスクリ-ム、さましたおじやなど口あ      たりの良い物を与えて下さい。

 

③水分  :水分は十分に飲ませて<ださい。麦茶やイオン飲料(アクアサー      ナなど)、牛乳、みそ汁、ポタージュスープなどがよいでしょう。

 

④入浴  :高い熱があるときや元気がないときは避けましょう。

 

こんなときは注意!

 

①のどの痛みが強くて水分をあまり飲まないとき

②高い熱が3日以上続くとき

 

保育所・学校は

 

熱が下がってのどの痛みがなくなるまで休ませましょう。

出席停止期間:発熱、咽頭および結膜の症状がなくなり2日間経過するまでです。

 

登園(登校)許可意見書(診断書)を提出します。

 

 

ヘルパンギーナ

 

 乳幼児のあいだで流行する夏かぜの一種で、38~40℃の高熱が2~3日続きます。のどの奥に小さな水ふくれができて痛いので、食べられなくなります。ひどいときは水分も飲めなくなり、脱水症になることがあります。潜伏期間は通常2~4日です。

原因は主にコクサッキーウイルスA群ですが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もあります。

治療

熱やのどの痛みをおさえるくすりなど症状にあわせて処方します。

 

☆家庭で気をつけること

   食べ物 :口の中が痛いときは、刺激のない、かまずに飲み込め      るものを与えます。プリン、ゼリー、アイスクリーム、      さましたおかゆなどがよいでしょう。

   水分  :充分に水分をとるようにしましょう。オレンジジュースな      どすっぱいものはしみます。牛乳や麦茶、みそ汁、ポタージュスープなどがよいでしょう。

   入浴  :高い熱があるときや元気がないときは避けましょう。

   こんなときは早めに診察を!

 ☆囗の痛みが強くて水分をあまり飲まないとき。

☆高い熱が3日以上続くとき。

☆元気がなくてぐったりしているとき。

 

☆こども園・学校

 

熱が下がって口の中の水疱、潰瘍の影響がなく通常の食事がとれるようになれば登園(登校)可能です。園児の場合は登園届(保護者記入)を提出します。なお、その後も便からウイルスが排出されるので手洗い(特に排便後や後始末後)を励行しましょう。

 

RSウイルス感染症

RSウイルスによって発症する呼吸器感染症です。生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の子どもが初感染を受けます。

 

RSウイルス感染症が疑われるとき

☆通常は検査の必要はなし

1歳以上のお子さんに関しては重症化のリスクは低く、このウイルス感染に特化した治療法があるわけでなく、症状に応じて治療を行うことから、迅速検査を行う必要はありません。

 

☆どんな時、検査をするのか

生後数週間~数カ月の赤ちゃんで、RSウイルス感染症が疑われる場合には、経過中に重症な症状を呈する危険があるため、経過を予想し危険性を判断するために検査を行うことがあります。

 

☆検査法

鼻粘膜のぬぐい液を使用して、15分程度の迅速診断が可能です。鼻の穴に細い綿棒を入れて検査します。

 

☆潜伏期間と症状

 潜伏期間は28日。発熱、咳嗽、鼻汁などの上気道炎症状が数日間続き、その後下気道症状が出現することがあります。細気管支炎になると、呼気性の喘鳴、多呼吸、陥没呼吸などがおこります。

 

感染経路

 RSウイルスの主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。家族間の感染や乳幼児の集団生活施設等での流行がおこりやすい疾患です。

 

流行時期

 RSウイルス感染症は、例年冬から春にかけ流行しますが、夏期にも報告がみられます。

 

 登園のめやす

 

 「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」です。園児の方は、集団生活に適応できる状態か医師の判断を受け、必要であれば登園届を提出して登園して下さい。

 

手足口病

 

 その名のように、手足や口の中に小さな水ぶくれができる病気です。お尻や膝にできることもあります。乳幼児の間で流行します。原因となるウイルスは、コクサッキーウイルスや、エンテロウイルス71型などです。

 

感染経路は、飛沫感染、接触感染、便からの経口感染です。

感染してから2~5日後に口の中、手足などに小さな水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、通常はあまり高くなりません。しかし、まれですがより重篤な様々な症状が出ることがあります。手足の水ぶくれはあまり痛がりませんが、口の中が痛くて食べられなくなることがあります。

 

治療

 

治療をしなくても自然に治る場合がほとんどです。熱やのどの痛みなどの症状にあわせてくすりを処方します。

 

☆家庭で気をつけること

 

①食べ物 :口の中が痛いときは、しみないものを与えましょう。

      熱いもの、塩味や酸味の強いもの、かたいものは控えます。

②入浴  :熱がなく元気ならかまいません。

 

保育所・学校

集団内での、他のこども達への主な感染経路は、咽頭でのウイルスの増殖期間中の飛沫感染です。発熱や、口の中の水疱、潰瘍を伴う急性期は感染源となります。

発熱や、口の中の水疱、潰瘍の影響がなく通常の食事がとれれば登園、登校は可能です。園児は登園届を提出します。

 

こんなときは早めに診察を

①口の中が痛くて水分をあまり飲まないとき

②高い熱が2日以上続くとき

 

③吐いてぐったりしているとき

 

嘔吐や下痢の時失敗しない水分補給の方法

 脱水による危険を避けるために

脱水がひどくなると点滴治療が行われますが、口から適切な飲み物を与えてやると、より安全でほぼ同等の効果があります。

水分補給の方法

☆水分補給にはベピーイオン飲料 (アクアライトなど〉を使います。

  その他2倍にうすめたリンゴジュースを用意します。

☆吐き気止めの坐薬(ナウゼリン)を処方されたら、挿入して1時間くらい吐き気がおさまる のを待ちます。

☆吐き気がおさまつたら、ベビーイオン飲料を盃一杯位ずつ頻回に与えます。

のまない場合はスポイトを使って舌の上に少しずつ置いてあげると接種できます。吐いても少しずつ与え続けます。

☆これで吐かなければ一回に与える量を少しずつ増やしてていきます。

 母乳のお子様は少しずつ与えてみます。

☆これがおさまり腹痛もなければおかゆ、パンがゆ、芋類、温めたミルクなど消化のよいも のを与えてみましよう。

☆腹痛には薬剤ではなく食事療法で対応します。

 

一日に必要な水分量の目安=

(体重から計算;  10kg以下なら体重kg x100)ml + 嘔吐の量 + 下痢便の量

 

熱中症

連日猛烈な暑さが続き、熱中症が疑われるお子様が増えています。熱中症は予防することが最も大切で、日本スポーツ協会では湿球黒球温度(WBGT )に基づき31℃以上では子どもの運動は中止すべきとしています。軽度の熱中症では体温は上昇せず意識ははっきりしています。長い時間炎天下で過ごしていると皮膚の血管が拡張し、脳血流が低下するため短時間の失神発作を来すことがあります。また大量の発汗に対して十分な塩分補給がされないまま、水だけを飲んでいるとナトリウム欠乏性脱水を起こして筋肉のけいれんがおこることがあります。こんな場合は現場で直ちに涼しい場所に移して安静にし、体表を冷やしたり、水分とナトリウムを補給してください。この目的にはいわゆるスポーツドリンクでなく経口補水液が適しています。頭痛や嘔吐などがあれば医療機関を受診しましょう。 

注:市販の経口補水液としては  OS-1、アクアサポート、アクアソリタ、アクエリアス、  エブリサポートなどがあります。